構成的場の理論と確率量子化
九州確率論セミナー
開催期間
2025.1.10(金)
16:30 ~ 18:00
16:30 ~ 18:00
場所
ウエスト1号館 D-725
講演者
楠岡 誠一郎(京都大学)
概要
Φ4モデルや自己交差相互作用をもつポリマー測度の研究を最近行っているが、その問題背景には量子力学、特に構成的場の理論がある。今回の講演では、数学的に技術的なことにはあまり触れず、構成的場の理論が現れるまでの物理的背景を中心に説明する。構成的場の理論には物理における議論を数学的に厳密に行いたいという動機があるが、これは裏を返すと数学的に厳密な議論には様々な困難が現れることを表している。そのため、今回の講演では大部分は数学的に厳密ではない、物理における形式的計算を紹介する予定である。時間に余裕があれば、自己交差相互作用をもつポリマー測度の問題背景についても説明をしたい。