法律家が数学者に助けを求める理由 [IMI Colloquium]
- 開催期間
- 2019-12-11 16:45~2019-12-11 17:45
- 場所
- 九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 4階 IMIオーディトリアム (W1-D-413)
- 受講対象
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- 講師
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寺本 振透 (九州大学 法学研究院)
12月 IMI Colloquium | 日時:2019年12月11日(水) 16:45-17:45 | 場所:九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所 ウエスト1号館 D棟 4階 IMIオーディトリアム(W1-D-413)(円形階段教室) | 講師:寺本 振透 教授 (九州大学 法学研究院) | | 講演タイトル : 法律家が数学者に助けを求める理由 | 講演要旨: 社会はネットワークあるいは行列で表現できます。法律や契約といったルールの役割は,ネットワークから特定の頂点を選び,頂点同士をつないだり,つながりを切断することで,社会に介入することです。そういうわけで,ルールの設計には,ネットワークや行列の概念を利用した支援と正当化が必要になります。 また,ルールは,当事者や市民が特定の行動をするように,あるいは,避けるように,インセンティブやディスインセンティブを定めることがあります。ルールを起案する法律家は,しばしば,非線形に増加または減少する値を思い浮かべます。しかし,文書で表現されたルールでは,インセンティブやディスインセンティブが階段状に変化するという不満足な結果に終わります。このギャップも,数学の支援により,緩和することができそうです。 こういう次第で,法律家たちは,数学者の助けを必要としています。 | | | 12月 IMI Colloquium (2019/12/11開催)報告 |