Optimal decay estimate and asymptotic profile for solutions to the generalized Zakharov-Kuznetsov-Burgers equation in 2D
関数方程式セミナー
開催期間
2024.1.19(金)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
IMIコンファレンスルーム(D-414)とZoomミーティングによるハイブリッド開催
講演者
福田 一貴 (信州大学)
概要
本講演では,二次元の一般化 Zakharov-Kuznetsov 方程式にx方向のみの散逸項
を付与した,一般化 Zakharov-Kuznetsov-Burgers 方程式の初期値問題について,
その解の大域挙動を考える.この問題は,散逸項と分散項の形状により,方程式
が空間異方性を持つことが特徴で,散逸項の影響がx方向には放物型方程式の
性質を与える一方,y方向の分散性が無視できず,分散型方程式の性質も併せ持
つという構造をしている.この異方性による散逸と分散の相互作用は解の構造
にも本質的に影響を与え,放物型方程式や分散型方程式の既存の結果と異なる
挙動が得られる.本研究では,初期値が絶対可積分性と適当な正則性の条件を満
たすという仮定の下,解が$L^\infty$の意味で$t^{-3/4}$のオーダーで減衰することを示した.
これに加えて,解の$t \to \infty $での近似公式を与え,それを利用してこの減衰率$t^{-3/4}$
が最良であることを証明した.さらに,放物型方程式と分散型方程式の漸近解析
を上手く組み合わせることで,解の詳細な漸近形の導出にも成功したので,それ
らの結果を報告する.本講演は宮崎大学の平山浩之氏との共同研究に基づく.