大学院数理学府

九州大学大学院数理学府は数学に関する大学院教育組織です。数理学研究院、マス・フォア・インダストリ研究所、基幹教育院等の教員が担当します。

修士課程

修士課程(2年)には数理学コースとMMAコースの2つの教育コースがあります。定員は54名(うちMMAコースは8名程度)です。また、選抜を経てマス・フォア・イノベーション連係学府で学ぶこともできます。(詳しくは下の説明をご覧ください)例年6月の土曜日に修士課程の説明会を行います。

数理学コース

数理学コースは、高度に発展した現代数学の理論を探究し、新たな知見を加えるための研究能力の基盤を養成することを目標とします。数学の専門的な講義で幅広い知識を身につけるとともに、指導教員のもとで数学の研究と修士論文の作成を行います。修了者には修士(数理学)の学位を授与します。

MMAコース

MMAコースは平成21年(2009年)に修士課程に開設されたコースです。MMAは「Master of Mathematics Administration」の略です。数学に関係する多様な学科から学生を受け入れ、数学が背景にある基礎研究の意義を理解して産業界における数学を基盤とした研究開発に大局観と長期的視野をもってあたる人材の育成が目的です。半期毎に異なる分野のセミナー(MMA講究)を受講し、各々で報告書を作成します。修士論文を課さないことが特徴です。修了者には修士(技術数理学)が授与されます。(詳しくは大学院数理学府のパンフレットをご覧ください)

博士後期課程

博士後期課程で指導教員のもとで研究を行い、修士までに培った知識と能力を存分に駆使して未知の課題に挑戦します。そして結果をまとめて博士論文として公開し、博士号(Ph.D)を取得します。3年間は長いと感じるかもしれませんが、国内外の研究集会に参加したり、指導教員や大学内外の研究者と議論したり、落胆したり、高揚したり、と怒涛の3年間になるはずです。その経験こそが博士課程で得られるものです。博士号は研究者としての免許のようなもので、そこから研究者や専門的職業のキャリアが始まります。

マス・フォア・イノベーション連係学府

卓越した数学モデリング人材を育成しすることを目的とし、多様な専門領域の教員が参加し、異分野との共創を目指す新しい形の学府です。手厚い経済的な支援により博士後期課程まで安心して研究に取り組める環境が整えられています。大学院数理学府修士入試の合格者から選抜を経て8名程度がこの連係学府に進学します。

自分に合った指導教員を選ぶ

修士課程の「数理学コース」および博士後期課程で最も重要になるのは、指導教員のもとでの少人数セミナーです。充実した勉学のためには指導教員の選択は非常に重要で、それが全てであると言っても過言ではありません。特に、外部から九州大学数理学府「数理学コース」に進学を考える方は、入試の出願前に必ず希望する指導教員と連絡を取るようにしてください。

Future

卒業生の多岐にわたる活躍のフィールド

理学部数学科・大学院数理学府の卒業生は、金融・保険や情報技術関係の企業の研究職、学校教員、学術研究者など、多岐にわたるフィールドで活躍しています。数学が社会の様々な場面で使われるようになってきていることが背景にあります。

理学部数学科卒業者
進路状況

大学院修士課程修了者
進路状況

Voice

わたしが九大数理を選んだ理由