Function Secret Sharingと文字列検索への応用
暗号学セミナー
開催期間
2024.10.30(水)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 IMIオーディトリアム W1-D-413
*オンライン(Zoom)とのハイブリッド開催
*オンライン(Zoom)とのハイブリッド開催
講演者
内山 智貴(早稲田大学)
概要
秘密計算とは、データを暗号化したまま演算を行う技術です。データを複数のサーバに分割して保持し、サーバ同士が通信を行うことで処理を進めます。各サーバは秘密のデータ自体に関する情報を得ることなく、計算を実行できる仕組みです。しかし、ゲノム配列のような大規模データを扱う場合、通信コストが非常に高くなり、パフォーマンスの低下が課題となります。この問題を解決する技術の一つとして、Function Secret Sharing (FSS)が知られています。FSSを活用することで、通信効率に優れた秘密計算を実現し、大規模なデータに対しても実用的な処理が期待できます。本講演では、秘密計算とFSSの基本を紹介し、その上で我々の研究成果であるFSSを活用した秘匿文字列検索技術について紹介します。
(連絡先:縫田 nuida@imi.kyushu-u.ac.jp )