Riemann面上のSU(2)-平坦接続のモジュライ空間の幾何学的量子化に現れるオペラッド構造
幾何学セミナー
開催期間
2024.11.8(金)
16:00 ~ 17:30
16:00 ~ 17:30
場所
W1-D-313
講演者
高橋 雄也(名古屋大学)
概要
【講演要旨】コホモロジー類[ω]が整数係数となるシンプレクティック多様体(M,ω)が実偏極とケーラー偏極の両方を備えているとき,物理学の観点から,それぞれの偏極から定まる量子ヒルベルト空間H_reとH_Kahの次元の一致が期待されており,これまで様々な人々によって色々な例で証明されてきた.本講演ではシンプレクティック多様体がRiemann面上のSU(2)-平坦接続のモジュライ空間の場合において,等式dim H_re = dim H_Kahの背後にオペラッド構造が現れることを紹介したい.具体的には,それぞれの量子ヒルベルト空間H_KahとH_reからモジュラーオペラッドの射f_Kahと
f_reを構成し,それらを比較した帰結としてJeffrey-Weitsman(1994)の結果が得られることを紹介したい.