2次元の同種写像を用いた署名方式について
暗号学セミナー
開催期間
2024.11.20(水)
15:00 ~ 16:30
15:00 ~ 16:30
場所
九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 IMIオーディトリアム W1-D-413
*オンライン(Zoom)とのハイブリッド開催
*オンライン(Zoom)とのハイブリッド開催
講演者
中川 皓平(NTT 社会情報研究所)
概要
Abstract:
SQIsignは, NISTの耐量子署名方式の追加公募の一候補であり, 他の候補の中でも署名と鍵のサイズが非常に短いことから注目を集めている.
一方で近年, 高次元の同種写像を用いた新しい方式が数多く提案されている. そのうちの一つであるSQIsignHDと呼ばれる署名方式は,
SQIsignよりもさらに署名サイズが短く, 署名生成にかかる計算コストも小さい. しかし,
検証のために4次元の同種写像計算が必要であり, 検証のための計算コストが大きい.
NISTは短い署名サイズと高速な検証を持つ署名方式を求めており, SQIsignHDの検証コストの削減は重要な課題である.
実際ここ最近では, 検証に2次元の同種写像のみを用いることで検証コストを抑えた署名方式がいくつか提案されている.
本発表では, 講演者による提案方式を中心に, 2次元の同種写像を用いた署名方式をいくつか紹介し,
その性能を比較する.
なお本研究成果は東京大学の小貫啓史氏との共同研究によるものである.
(連絡先:縫田 nuida@imi.kyushu-u.ac.jp )