On the Fredholm integral equation in Oka theory and related topics.
福岡複素解析セミナー
開催期間
2025.5.13(火)
16:30 ~ 18:00
16:30 ~ 18:00
場所
W1-D-313
講演者
野口 潤次郎(東京大学)
概要
岡理論において擬凸問題の重要ステップであるLevi問題が解かれる際に
Fredholmの第2種積分方程式φ=K(Φ)+φ_0が用いられた。ここで K が積分による
コンパクト作用素になっている。元々のFredholmの第2種積分方程式は、
スペクトル係数の入った方程式で、解ける場合(岡理論の場合)と
解けない場合は、済次方程式の解の有限次元性を主張する「交代定理」であった。
一方、Grauertは膨らまし法とL. SchwartzのFredholm定理を用いることにより、
関連するコホモロジーの有限次元性を導き、これよりLevi問題の別証を与えた。
この講演では、Fredholm型の積分方程式について関連する話題も含めて
議論したい。