Weyl groups of groupoid C*-algebras
作用素環論・エルゴード理論セミナー
開催期間
2025.10.17(金)
16:30 ~ 18:00
16:30 ~ 18:00
場所
W1-C-503 小講義室
講演者
紅村 冬大 (九州工業大学)
概要
アブストラクト:
C*環のWeyl群とは,大雑把にいえば特定の部分環を保存する自己同型からなる群のことです.
歴史的には,1980年ごろにCuntzがCuntz環のWeyl群の研究を始め,2010年ごろにContiらがCuntzの研究を発展させました.また,ContiらはCuntz環の一般化としてグラフ環のWeyl群についても研究を行いました.これらの研究において,ContiらはWeyl群が記号力学系の言葉で記述できることを示しています.
本講演では,Weyl群がエタール亜群の自己同型群として記述できることを説明します.
その後,既存のWeyl群の研究が亜群C*環の文脈でどのように一般化されるか説明します.
最後に応用として,Cuntz-Krieger環のAF coreとマルコフシフトのeventual conjugacy classに関する松本先生の結果が,Deaconu-Renault系と呼ばれる力学系に一般化できることを説明します.