ラフパス理論
開催期間
2016.6.16(木)
16:30 ~ 17:30
16:30 ~ 17:30
場所
九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 4階 IMIオーディトリアム (W1-D-413)
講演者
稲濱 譲 (九大数理)
概要
Lyons によって創始されたこの理論は、通常とまったく違った角度からSDEを眺めるもので、伊藤流のSDE 理論に対するアンチテーゼだとも思える。 登場してから15年ほど経過したが、研究者が少なかったせいか、研究が本格化したのは、私見によれば2010 年頃である。 (さらに2年ほど前から、この理論の子孫として、KPZ方程式や3次元dynamici Phi^4模型などの特異性の強い確率偏微分方程式に対して、似た考え方を適用する理論が2つ誕生した。両者ともに有力そうで、実際に片方はフィールズ賞を取った。これでこの業界の将来性がますます楽しみになってきた。) この講演ではラフパス理論とは何かについて、および当理論の現状について非専門家に向けて、わかりやすく話す予定である。