Bessel modelとGuo-Jacquetの予想について
開催期間
2014.12.18(木)
16:30 ~ 17:30
16:30 ~ 17:30
場所
九州大学 伊都キャンパス 数理学研究教育棟3階 大講義室3
講演者
古澤 昌秋 (大阪市大,理学研究科)
概要
Eを数体Fの2次拡大とし,DはF上の4元数環でEを含むとする.$\pi_D$を$GL(n,D)$の尖点表現,$\pi$を$\pi_D$の$GL(2n,F)$へのJacquet-Langlands transferとする.
このとき,Jacquet-Guoは,$\pi_D$が$GL(n,E)$ distinguishedならば,$\pi$はsymplecticで$L(1/2,\pi_E)\ne 0$となると予想した.ここで,$\pi_E$は$\pi$のEへのbase changeを表す.
nが奇数のとき,Guo-Jacquetは逆も予想した.nが偶数の場合,逆は必ずしも成り立たないが,我々は対応する分裂特殊直交群$SO(2n+1)$のgenericな表現がspecial Bessel modelを持つ場合には逆も成り立つと予想する.n=2の場合には,$SO(5)$のE-Bessel periodと$GL(2,D)$の$GL(2,E)$-periodを関係づけることによって,予想を部分的に証明することができる.
これは,Kimball Martin (University of Oklahoma)との共同研究である.