Hilbert Maass form の Jacquet-Zagier 型レゾルベント跡公式
代数学セミナー
開催期間
2021.11.19(金)
16:00 ~ 17:00
16:00 ~ 17:00
場所
C-513 中講義室および Zoomミーティング
講演者
久家 聖二 (九州大学)
概要
Zagier は楕円カスプ形式の Hecke 作用素の跡公式を計算する際に、Rankin-Selberg の方法を 用いることにより、対称 2 次L関数を含む形で Eichler-Selberg の跡公式を一般化した。杉山- 都築は、adelic な手法を用いて Zagier の公式を、square-free のレベル付きで総実代数体へ一般 化し、対称2次L関数の特殊値の非ゼロ性などの性質を証明した。本公演では、無限素点での テスト関数にラプラシアンのレゾルベント核関数を用いることで、杉山-都築の公式の Maass form への類似公式を証明できたのでこれを紹介する。