リーマン面の退化に対する分裂族のモノドロミーについて
トポロジー金曜セミナー
開催期間
2014.2.6(木)
10:30 ~ 11:30
10:30 ~ 11:30
場所
九州大学 伊都キャンパス 伊都図書館3F 中セミナー室1
講演者
奥田 喬之 (九州大学)
概要
リーマン面の退化とは、複素曲線の複素1パラメータ族であって、特異点を含む複素曲線(特異ファイバー)を唯一つ許容するものである。その位相的分類の研究においては、「位相モノドロミー」を通した実閉曲面の負型擬周期的写像類との対応が非常に重要である。本講演では、その類似として、リーマン面の退化の分裂族に対する「位相モノドロミー」を導入し、さらに「モノドロミー組」による表示を紹介する。そして、特にはがし変形族と呼ばれるある種の分裂族においては、ある特異ファイバー(主ファイバー)の各既約成分にモノドロミー組が負型擬周期的写像として作用することを示す。