有理絡み目の有理タングル和分解について
トポロジー金曜セミナー
開催期間
2014.1.31(金)
16:40 ~ 17:10
16:40 ~ 17:10
場所
九州大学 伊都キャンパス 伊都図書館3F*中セミナー室1*(入口は数理棟3F)
講演者
高本 浩平 (九大数理 M2)
概要
有理タングルは結び目理論の中の概念であり,有理数と密接な関係がある.それ自身に対しても和,差,分子,分母といった操作が定義される.有理タングルの和は必ずしも有理タングルとはならないが,その分子は必ず有理絡み目,つまり,ある有理タングルの分子として構成されることが知られている.では逆に,先に有理絡み目が与えられたときに,それがどのような2つの有理タングルの和の分子として構成されるのか.KauffmanとLambropoulouは自明な結び目に対してその解答を与えた.本講演では,一般の有理絡み目に対してその解答を与える.