トーラス上のレフシェッツ束における特異ファイバーの最小本数の上界
トポロジー金曜セミナー
開催期間
2012.2.6(月)
15:00 ~ 16:00
15:00 ~ 16:00
場所
九州大学 伊都キャンパス 伊都図書館3F 中セミナー室6 (入口は数理棟3F)
講演者
浜田 法行 (九大数理)
概要
レフシェッツ束は、4次元可微分多様体から2次元可微分多様体への
可微分写像であり、レフシェッツ型と呼ばれる特異点を有限個許容する
ものとして定義される。
レフシェッツ束の特異ファイバーの本数とその全空間の位相不変量との
間には重要な関係があるが、特異ファイバーの本数は自由にとることが
できず、種々の制約があることも知られている。特に、ファイバーの種数g
と底空間の種数hを固定したときのとりうる特異ファイバーの最小本数
N(g,h)を決定することは重要で、多くの研究がなされてきた。
今回の講演では、以前講演者が本セミナーで紹介したトーラス上の
レフシェッツ束の場合N(g,1)についての上からの評価を、さらに精密化
したものについて説明する。
2/3(金), 2/10(金) にもトポロジーセミナーを開催予定です。