PEL 型開志村多様体のコンパクト台コホモロジーと隣接輪体コホモロジー
代数学セミナー
開催期間
2011.10.21(金)
16:45 ~ 17:45
16:45 ~ 17:45
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 小講義室 2
講演者
三枝 洋一 (九大数理)
概要
志村多様体の l 進コホモロジーは整数論および数論的代数幾何において重要な研究テーマである.
この講演では,志村多様体が PEL 型である場合,すなわちいくつかの構造が付いたアーベル多様体の
モジュライ空間として得られる場合に,そのコンパクト台コホモロジー(あるいは交叉コホモロジーでもよい)
と隣接輪体コホモロジーの比較を行う.もし志村多様体がコンパクトである場合にはこれら 2 つの
コホモロジーは同型になるが,コンパクトでない場合は同型とは限らない.
ここでは,志村多様体がコンパクトでない場合を考え,そのときにもこれら 2 つのコホモロジーの
超尖点部分は同型であるという結果を解説する.
また,この定理の応用もいくつか紹介する予定である.
なお,本研究は今井直毅氏との共同研究である.