総実代数体の p-拡大に対する非可換岩澤主予想について(On non-commutative Iwasawa main conjecture of totally real fields for p-extensions)
代数学セミナー
開催期間
2008.10.24(金)
16:00 ~ 17:00
16:00 ~ 17:00
場所
箱崎キャンパス 理学部1号館1434号室
講演者
原 隆 (東大数理)
概要
2005 年の John Coates 等に依る非可換岩澤主予想の定式化の後、総実代数体のそれほど複雑でない非可換拡大に対しては主予想が成立する例が加藤和也、Mahesh Kakde 等によって構成されており、彼らの構成を拡張することは非可換岩澤理論の研究において非常に重要な課題である。
本講演では、「非可換ゼータ関数の帰納的構成」という戦略により、主予想が成立する拡大のクラスを拡張する試みについて紹介する。
Coates-Fukaya-Kato-Sujatha-Venjakob 流の非可換岩澤主予想の簡単な紹介から始めるつもりであるが、今回は p-進ゼータ関数の帰納的な構成の概略について特に重点的に話したい。