排除体積効果を考慮した待ち行列
九州確率論セミナー
開催期間
2010.5.14(金)
15:50 ~ 17:20
15:50 ~ 17:20
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室3
講演者
有田 親史 (九州大学)
概要
講演要旨:
M/M/1型待ち行列モデルは粒子の流入と流出のあるもっとも簡単なモデルである。ヒトが行列を成すとき,普通前にスペースが空いてから一歩前進する(排除体積効果)。しかしM/M/1型待ち行列モデルではこの事が考慮されていない。発表者は非対称単純排他過程に新しい境界条件を課す事で,排除体積効果を取り入れた待ち行列モデルを提案し解析を行った。講演ではモデルの定義から始めて定常分布の構成とその存在領域
について解説する。通常の待ち行列モデルでは流入率<流出率であれば行列は定常分布に収束する。しかし発表者の新しいモデルではそうはいかない事を示す。