A non-iterative optimization of smoothness in penalized spline regression
統計科学セミナー
開催期間
2009.12.18(金)
16:00 ~ 17:00
16:00 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 伊都図書館 3階 中セミナー室4
講演者
柳原 宏和 (広島大学大学院理学研究科)
概要
スプライン平滑化は,複雑なトレンドを持つデータに対して,単純にか
つ短い計算時間で平滑化結果を得ることができる手法である.推定曲線の局所変
動の程度を制御する平滑化パラメータは選択には,情報量規準が用いられること
が多い.しかしながら,情報量規準により平滑化パラメータの最適化を行った場
合,最適な平滑化パラメータを得るためには計算機による繰り返し計算が必要と
なり,基底関数の最大個数が多くなるほど計算量も膨大となる.そこで本報告で
は,一般化リッジ回帰モデルにおけるリッジパラメータの最適化法を応用するこ
とにより,最適な平滑化パラメータを繰り返し計算無しに求める方法を提案す
る.最適な平滑化パラメータは,予測値の平均二乗誤差に基づくリスクの推定量
となる情報量規準の最小化により求められる.さらに,選ばれた平滑化パラメー
タを確率変数とみなし,基底関数決定のための新たな情報量規準も提案する.