分野別セミナー

関数データに基づく回帰モデリング手法について報告する。関数データとして与えられた説明変数と，一変量のスカラーとして与えられた目的変数との関係をモデル化する関数回帰モデリングとしては，基底関数展開に基づく関数化と，情報量規準に基づくモデル評価法が提案された。本報告では，目的変数が複数与えられ，なおかつ互いに相関をもつとき，変数間の相関を考慮に入れた関数多変量回帰モデリング手法について述べる．さらに，説明変数と目的変数が共に関数として与えられた場合，これらの関係をモデル化する関数回帰モデルの推定，評価法についても考察する．提案したモデリング手法を実際のデータに適用し，手法の有効性を検証する.