1次元零距離過程の占有時間に対する大偏差原理
九州確率論セミナー
開催期間
2022.10.14(金)
16:30 ~ 18:00
16:30 ~ 18:00
場所
ウエスト1号館 D-725
講演者
角田 謙吉(九州大学)
概要
本講演では1次元相互作用粒子系の占有時間に対する大偏差原理を考える。相互作用粒子系に対するスケール極限は確率論の基本的な問題であり、S.R.S. Varadhanによって多くの有名な結果が得られてきた。例えば、Kipnis-Olla-Varadhanは対称排他過程の経験密度に対する大偏差原理を証明した。この結果を利用して、Landimは1次元対称排他過程の占有時間に対する大偏差原理を証明した。本講演では、Landimの手法を一般化し、1次元零距離過程の占有時間に対する大偏差原理を示す方法を説明する。この講演の内容はSeo Insuk氏との共同研究(ongoing)に基づいている。