排除体積効果を考慮した待ち行列について
可積分系セミナー
開催期間
2010.4.27(火)
15:00 ~ 17:00
15:00 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室7
講演者
有田 親史 (九大数理)
概要
概要:
M/M/1型待ち行列モデルは粒子の流入と流出のあるもっとも簡単なモデルである.
ヒトが行列を成すとき,普通我々は前が空いてから一歩前進する(排除体積効果)が,
M/M/1型待ち行列モデルではこの事が考慮されていない.
発表者は非対称単純排他過程に新しい境界条件を課す事で,
排除体積効果を取り入れた待ち行列モデルを
提案し解析を行った[Arita, Physical Review E 2009].
講演ではモデルの定義から始めて定常状態の構成と収束条件について解説する.
通常の待ち行列モデルでは流入率<流出率であれば列は定常状態に収束する.
しかし私の新しいモデルではそうはいかない事を示す.