Yoccoz puzzleを用いたJakobsonの定理の証明とカオス的なパラメータ集合の測度の評価
力学系セミナー
開催期間
2012.5.25(金)
14:00 ~ 17:00
14:00 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 伊都図書館 3階 中セミナー室7
講演者
宍倉 光広 (京都大学)
概要
アブストラクト:
区間上定義された単峰写像族に対し、ルベーグ測度に対し絶対連続な不変測度をもつという意味で「カオス的」なパラメータの集合の測度が正であることを保証するのが、Jakobsonの定理である。この定理はBenedicks-Carlesonや辻井らにより、精密化・拡張されている。また、このパラメータ集合の測度についての実質的評価はLuzzatto-高橋により与えられている。この講演では、Jakobsonの定理を実2次多項式族に対し、複素力学系の手法(特にYoccoz puzzle分割と円環のモデュラスのディリクレ積分による評価)を用いて証明するとともに、パラメータ集合の測度についてのより良い評価を与えることを目標とする。