区間上の半群作用の極小性について
力学系セミナー
開催期間
2014.6.6(金)
14:00 ~ 15:30
14:00 ~ 15:30
場所
九州大学 伊都キャンパス 数理学研究教育棟3階 中セミナー7
講演者
篠原 克寿 (首都大学東京)
概要
アブストラクト:
部分双曲型力学系と呼ばれる非双曲型力学系のクラスがある.そのような力学系の例を構成する方法として,skew-product をとる方法が知られている.skew-product の作用をファイバー方向に射影すると,半群作用が得られる.近年講演者は部分双曲型力学系の理解のために,ファイバーが区間である場合に半群作用の振る舞い,特にその半群作用の極小性に興味を持っている.本講演では,葉層構造の文脈で発見された Duminy による結果(生成元が$C^2$ 距離で恒等写像に近ければ,半群作用は極小的になる)を$C^1$ 距離のもとで考察する.