層のインターリービング距離とシンプレクティック幾何学におけるエネルギー
幾何学セミナー
開催期間
2023.4.28(金)
17:10 ~ 18:10
17:10 ~ 18:10
場所
W1-D-313, もしくはZoom上
講演者
池 祐一(九州大学IMI)
概要
【講演要旨】柏原とSchapiraにより構築された層に対するモース理論ともいえる超局所層理論は,近年シンプレクティック幾何学への応用が進んでいる.特に,この理論を用いて定義されるTamarkin圏という層の圏を使って,ハミルトン微分同相写像による非分離性の問題を調べることができる.この講演では,パーシステントホモロジー理論で用いられるインターリービング距離の類似物を,Tamarkin圏に層の間の距離として導入することで,分離エネルギーを定量的に評価できることを説明する.また,この距離の完備性とそのC0シンプレクティック幾何学への応用についてもお話ししたい.浅野知紘氏との共同研究に基づく.