アフィン最高ウェイト圏とSchur-Weyl双対性
表現論セミナー
開催期間
2017.10.19(木)
16:30 ~ 18:00
16:30 ~ 18:00
場所
九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 中講義室 W1-C-512
講演者
藤田 遼 (京大理)
概要
アフィン最高ウェイト圏は複素簡約Lie代数の最高ウェイト加群を含むBGG圏やGL型アフィンHecke環の加群圏等に典型的に現れる特徴的なホモロジー代数的性質(いわゆるBGG相互律など)を抽象した概念である.本講演ではそうしたホモロジー代数的性質が,Schur-Weyl双対性の変種として得られる以下の2つの関手(おもに前者)の充満忠実性の証明に応用できることを説明する.ひとつは一般線形Lie代数のBGG圏とGL型退化アフィンHecke環の加群圏を結ぶ荒川-鈴木の関手であり,もうひとつは量子ループ代数の加群圏と有限ADE型箙Hecke環の加群圏を結ぶKang-柏原-Kimの関手である.