新しいクラスの正則凸錐と Riesz 超函数
表現論セミナー
開催期間
2014.7.18(金)
13:30 ~ 14:30
13:30 ~ 14:30
場所
九州大学 伊都キャンパス 数理学研究教育棟3階 中セミナー7
講演者
伊師 英之 (名大・多元数理)
概要
特定の成分が0の正定値実対称行列からなる正則凸錐上の解析が多変量解析において詳しく研究されており,とくに0となる成分の配置が decomposable graph に対応するときは,様々な積分が具体的に計算可能であることが知られている.このような凸錐上の積分公式と等質錐の理論を統合するものとして,我々は新しい正則凸錐のクラスを導入し,そのうえの解析学を展開する.具体的には,対称行列の主小行列式に相当する有理式の累乗の積の解析接続として Riesz 超函数を定義し,その性質を論じる.