ミニワークショップ「微分作用素と剛性」
開催期間
10:00 ~ 18:00
場所
講演者
概要
7/24(Sat) 10:00--
大島利雄(東大)
連続講義「スペクトルタイプからみたFuchs型微分方程式」その1
11:30--
安藤央(九大)
微分作用素による2つの異なる関数の和が満たす微分方程式の求め方
13:30--
大島利雄(東大)
連続講義「スペクトルタイプからみたFuchs型微分方程式」その2
15:00--
蛭子彰仁(九大)
E(a,b,c)とE(a+k,b+l,c+m)の任意の解を解に持つ4階の線型微分方程式について
16:00--
大山陽介(阪大)
モノドロミ非保存変形と非結合代数
7/25(Sun)
10:00--
大島利雄(東大)
連続講義「スペクトルタイプからみたFuchs型微分方程式」その3
11:15--
関口次郎(東京農工大)
正2面体群に関係する超楕円曲線の一意化方程式について
14:00--
齋藤政彦(神戸大)
確定および不確定特異点をもつ有理接続の
モジュライ空間とその標準座標について
15:30--
広恵一希(東大)
Euler transforms and Weyl groups of symmetric Kac-Moody Lie algebras
---大島氏の講演要旨 ---
「スペクトルタイプからみたFuchs型微分方程式」
1.Universal model 概説:スペクトル型毎に universal
model が構成できることとその応用
一般Riemann scheme,Katz の(middle)convolution に
対応するFuchs型微分作用素へのoperation,Kac-Moody root
系との対応,アクセサリ・パラメータ,解の表示,接続公式
などの概説.
2. 可約性とshift operators:universal model が可約とな
る条件を与える.特に rigid な場合に,特性指数に対する
必要十分条件を具体的に与えるとともに,特性指数を整数ず
らす shift operator を構成し,可約な場合のモノドロミー
を調べる.その他,多項式解の構成への応用など. なお,古典的に研究されているrigidな universal model
には,一般超幾何微分方程式やJordan-Pochhammerの方程式
がある.Heunの方程式は,non-rigid な例である.
補足説明:
1. は,話したいことが通じるようにするために必要と思わ
れる内容で,この2~3年ほど,私のやってきたことの概説
です.
2. は,最近やっていて分かったことの解説です.
合わせると,予備知識は特に不要と思われます.ただし今
回はFuchs型とは何か知っている,という程度を仮定。
--- 大山氏の講演要旨---
テータ零値のみたすHalphenの方程式はさまざまな一般化が今では知られている。その中で、(合流型)超幾何函数に付随する Halphen型の方程式は、モノドロミ非保存変形として表すことができる。講演では、Halphen型方程式全般について、近年の研究の概略を述べる。