Blaschke-Santaló不等式を導くHypercontractivityの構成とその応用
幾何学セミナー
開催期間
2022.10.21(金)
16:30 ~ 17:30
16:30 ~ 17:30
場所
W1-D-313,もしくはZoom
講演者
辻 寛(大阪大学)
概要
【講演要旨】原点対称な凸体が与えられたとき,自然にその双対となる凸体が定まる.これらの凸体の体積の積はvolume productと呼ばれており,その量は楕円の場合に限って最も大きくなることが知られている.この関係を表す不等式がBlaschke—Santaló不等式であり,凸幾何学の文脈において広く利用されてきた.また近年この不等式の関数不等式版も盛んに研究されている.この講演では,この関数不等式版が熱の平滑化を与えるHypercontractivityと関係していることがわかったので,それを報告する.また時間が許す限り,この関係性から派生して,inverse Santaló不等式の構成についても触れたい.これは近年入江・柴田によって3次元において解決されたMahler予想に関係する不等式である.本講演はNeal Bez氏(埼玉大)と中村昌平氏(大阪大)との共同研究に基づく.
【備考】辻寛氏には10月20日(木)に福岡大学の微分幾何セミナーでも,関連する別の話題についてご講演をして頂く予定です.
https://sites.google.com/site/fukuokadg/2022