複素射影直線から複素グラスマン多様体への同変調和写像について
幾何学セミナー
開催期間
2018.3.7(水)
16:30 ~ 18:00
16:30 ~ 18:00
場所
九州大学 伊都キャンパス ウエスト1号館 中講義室 W1-C-513
講演者
古賀 勇 (九大数理)
概要
リーマン多様体間の種々の写像の分類問題は長い歴史を持つ重要な問題の一つである.特にケーラー多様体間の場合,正則等長写像や調和等長写像について調べたいと思うのは自然である.複素射影直線から複素射影空間への写像の場合,Calabiによって正則等長写像の剛性が示され,Bando-Ohnitaなどによって調和写像の分類までなされた.講演者はこれらの事実をtargetを複素グラスマン多様体に変えた場合に拡張することに興味を持っている.本講演では,複素射影空間への調和写像がすべてSU(2)作用を保っていた事実に注目し,複素射影直線から複素グラスマン多様体へのSU(2)作用を保つ調和写像の分類の部分的結果について紹介する.本講演は明治大学の長友康行氏との共同研究に基づく.