ヴィラソロ代数のフォック表現
その他
開催期間
2023.5.29(月)
14:50 ~ 2023.5.30(火) 16:20
14:50 ~ 2023.5.30(火) 16:20
場所
IMIカンファレンスルーム D414
講演者
山田 裕史 (岡山大学名誉教授)
概要
大学を定年退職した年寄りの私が20代の頃から興味を持って,折に触れて接してきた 「ヴィラソロ代数」という無限次元のリー環について3回にわたってお話ししたい. ヴィラソロ代数の構造論,一般の表現論に関しては他に講義適任者がいるだろうし, 庵原ー古閑という成書もあるので私の話題ではない.今回は「フォック表現」と 呼ばれる特別な,見やすい一連の表現について具体的な計算結果をお伝えする. 時間的な制約などから定理の証明は省略することが多い.
スケジュール:
5月29日(月)
【第1回】14:50 - 16:20 ヴィラソロ代数のフォック表現を与え,その特異ベクトルとして特別なシューア函数が 現れることを示す.既約指標を眺めることによりフォック表現の既約分解が完成する. (変形)KP方程式系の広田表示との不思議な関係にも言及する.
5月30日(火)
【第2回】10:30 - 12:00 ヴィラソロ代数の「被約フォック表現」の考察に必要なシューアQ函数について入門的な 解説を行う.パフィアンとか対称群のスピン指標などがキーワードである.
【第3回】14:50 - 16:20 被約フォック表現を考察する.Q函数が縦横に活躍する様をご覧いただきたい. カッツムーディリー環との関連もあり,(非被約)フォック表現よりも組合せ論的な 性質が好ましい.BKP方程式系の広田表示が得られる.
問い合わせ先:
梶原 健司 (九州大学マス・フォア・インダストリ研究所)