測地線の間の角度とRicci曲率
幾何学セミナー
開催期間
2012.4.27(金)
16:00 ~ 17:30
16:00 ~ 17:30
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室2
講演者
本多 正平 (九大数理)
概要
【講演要旨】:Riemann多様体のGromov-Hausdorff極限空間Xを一つ固定する.
X上に始点が同じである測地線を二つ持ってきて,その間の角度が定義できるかという問いを考える.
この問いは,考えているRiemann多様体列の断面曲率が下に一様に有界であればyesであるということ
が知られていたが, 断面曲率の仮定をRicci曲率に置き換えると一般にはNoである,ということが最近
のColding-Naberによる驚くべき例によって知られている.
本講演では,そのColding-Naberによる例が特殊な例であることを示す.
すなわち,ほとんどの場合,角度は定義できることを示す.
また,時間が許せば,その連続性やそれらのXの幾何構造への応用の話もしたい.
*幾何学セミナーはグローバルCOEプログラム「マス・フォア・インダストリ」
の活動の一環として行われております。