結晶格子上の流体力学的極限と大偏差原理
幾何学セミナー
開催期間
2012.1.27(金)
16:00 ~
16:00 ~
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室2
講演者
田中 亮吉(京都大学)
概要
【講演要旨】:流体力学的極限の問題は、統計力学に動機付けられ、整数格子上の確率モデルに対して、そのスケール極限が研究されている。この講演の内容は、下の空間をグラフに拡張したとき、スケール極限としてどのような空間とその上の方程式が現れるか? ということを動機付けとしている。その第一歩として局所的に有限グラフ的な幾何構造が入った場合である結晶格子を考察する。具体的には、結晶格子上の対称単純排他過程とその摂動を考え、スケール極限により導出される偏微分方程式(熱方程式)を調べる。また、その応用としてスケール極限に対する体積オーダーの大偏差原理についても述べたい。
*幾何学セミナーはグローバルCOEプログラム「マス・フォア・インダストリ」
の活動の一環として行われております。