正曲率Alexandrov空間のfillimg radiusについて
幾何学セミナー
開催期間
2011.10.21(金)
16:00 ~ 17:30
16:00 ~ 17:30
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室2
講演者
横田 巧 (京大数理研)
概要
講演要旨:1983年の論文で M. Gromov は filling radius と呼ばれる閉多様体の不変量を導入しました。
一般の多様体の filling radius を求めるのは難しい問題ですが、F. Wilhelm は「任意の正曲
率閉多様体の filling radius は正定曲率球面の値以下である」という比較定理を示しました。
この定理は、M. Katz の補題により、正曲率閉多様体の spread と呼ばれる不変量に対する比較
定理から従います。この講演では、リーマン多様体の拡張である Alexandrov 空間と呼ばれる空
間を考え、これらの比較定理の Alexandrov 空間への拡張とその証明を紹介します。
*幾何学セミナーはグローバルCOEプログラム「マス・フォア・インダストリ」
の活動の一環として行われております。