分野別セミナー

＊幾何学セミナーはグローバルCOEプログラム「マス・フォア・インダストリ」
の活動の一環として行われております。

概要：
Yau の予想に始まり、Tian、Donaldson の結果を通じて
「偏極多様体がスカラー曲率一定ケーラー計量を持つことと
多様体がK-安定性を満たすことが同値である」ことが予想されています。
現在では、計量の存在がK-安定性を導くことが示されました。
上の予想をファノ多様体に限定するとケーラーアインシュタイン計量の
存在問題に帰着されます。
本講演では、トーリックファノ多様体における、乗数イデアル層に
関連する、いくつかの観察を通じて、ファノ多様体のK-安定性について
議論する予定です。