(2010年度)第3回九州大学組合せ数学セミナー
開催期間
12:40 ~ 17:40
場所
講演者
概要
9月1日(水)に九州大学西新プラザにて,九州大学組合せ数学セミナー(今年度第3回)を開催します。
※ 今回は,諸事情により奇数月の第二土曜日ではありません。
(なお、このセミナーは,グローバルCOEプログラム「マス・フォア・インダストリ研究教育拠点」の支援を受けて開催されます。)
1) 12:45-13:35
○講演者 田上 真(東北大学大学院 理学研究科)
○講演題目 Euclidean design と potential energy について
○講演要旨
Euclidean design の観点から Euclid 空間上の有限点集合とpotential energy との関係について考察する。
特に Euclidean design の立場から Euclid 空間上有限点集合のuniversally optimal code の定義の一つの候補とその一つの十分条件を提示する。
この研究は三枝崎剛氏(東北大)との共同研究である。
2) 13:50-14:40
○講演者 坂下 一生(九州大学大学院 数理学府)
○講演題目 量子回路の等価変換と変換規則の完備化
○講演要旨
まず,一般的な書換え規則の完備化に関する種々の定義とそのアルゴリズムの概要について紹介する。次に量子コンピュータの手続きを記述するために用いられる"量子回路"を定義し,それをひとつの書換え系と捉えその変換規則を完備化することで得られた結果を紹介する。
3) 15:00-15:50
○講演者 吉良 知文(九州大学大学院 数理学府)
○講演題目 非決定性動的計画で求める対局ゲーム必勝法
○講演要旨
我々が直面する意思決定問題の多くは, 決定という行為が一度で完了せず,一度とった決定の結果から生じる状況の変化に応じて何度も決定を下すという多段階の問題に帰着されることが多い。このような問題を効率よく解決する手法の一つが動的計画法である。本報告では非決定性状態推移システムをもつ問題に対する動的計画法を用いて対局ゲームの必勝法を求めることを考える。この研究は藤田敏治氏(九工大)との共同研究である。
4) 16:05-16:55
○講演者 原田 哲夫(久留米工業高等専門学校)
○講演題目 Klyachkoの定理より導かれるいくつかの不等式
○講演要旨
近年、KlyachkoやFultonらにより、Horn Conjectureが解かれた。ここではまず、Horn Conjectureについて説明し、それからいくつかの有名な不等式が導かれることや、新しい不等式が導かれることなどを示す。
セミナーHP:http://comb.math.kyushu-u.ac.jp/
西新プラザ:http://www.kyushu-u.ac.jp/university/institution-use/nishijin/