Gromov-Witten 理論における整構造,幾何学的量子化と保型性 *トポロジー金曜・幾何学合同セミナーです。
幾何学セミナー
開催期間
2009.10.30(金)
14:50 ~ 18:00
14:50 ~ 18:00
場所
伊都キャンパス 伊都図書館3階 中セミナー室2
講演者
入谷 寛(九大数理)
概要
*幾何学セミナーはグローバルCOEプログラム「マス・フォア・インダストリ」
の活動の一環として行われております。
概要:
Gromov-Witten 理論とは多様体の中の代数曲線の数を数える理論であるが,
変形不変性があり,代数多様体の「量子」トポロジーと考えられる.
近年講演者はK群がGromov-Witten理論にある不思議な整構造を定めること
を見つけた.この整構造の起源はまだ解明されていないが,
次の現象について説明したい.
1.ミラー対称性との整合性
2.Gromov-Witten理論の関手性とのかかわり.
3.Gromov-Wittenポテンシャルの保型性の説明.
また標題の幾何学的量子化は高い種数のGromov-Witten理論
を記述する枠組みとしてWittenやGiventalらにより導入された
ものであるが,本講演ではその解析的基礎付けを論じる.
また本講演の後半部はTom Coates 氏との共同研究に基づく.