Fix-Caginalp方程式の定常解に関する大域的分岐構造について
関数方程式セミナー
開催期間
2021.10.29(金)
15:30 ~ 16:30
15:30 ~ 16:30
場所
Zoomによるオンライン開催
講演者
辻川 亨 (宮崎大学/明治大学)
概要
本講演では、Fix(1983)とCaginalp(1986)により提唱された非等温固相ー液相相転移モデルの定常解の大域的な解構造について、最近えられた結果をお話しします。 これまで、定常問題に関してElliott, Zheng(1990)、およびSuzuki, Tasaki(2009)などの先行研究がありますが、 定常解の存在および非存在に関して特別な場合の結果にのみで、大域的構造の解明には至っていない状況です。 そこで、1次元の場合に分岐理論、等高線法及び楕円積分などを用いて、定常解の集合がパラメーター空間内の曲線と同一視できること、 およびその曲線の形状などを系統的に分類することができました。 特に方程式が非局所項を含むAllen-Cahn型であることから、ヤコビの楕円関数や完全楕円積分等を用いて,すべての定常解を明示的に求めたことが重要な点です。
本講演の内容は田崎創平氏(北海道大学)、森竜樹氏(武蔵野大学)、四ツ谷晶二氏(龍谷大学)との共同研究に基づいています。
※ 最新の講演題目・要旨等の情報につきましてはホームページ
http://www2.math.kyushu-u.ac.jp/FE-Seminar/
をご覧下さい。
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