人工透析用人工血管 (グラフト) の形状最適化問題
九州大学数値解析セミナー
開催期間
2014.4.10(木)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
九州大学 伊都キャンパス 数理学研究教育棟3階 中セミナー4
講演者
中澤 嵩 (東北大学), 鵜川 豊世武 (岡山大学)
概要
通常, 人工透析を行うために腕の動脈と静脈の間にグラフトを接続させるが, これにより静脈とグラフトとの吻合部付近で狭窄が発生する等の様々な問題が生じる. このような臨床現場における課題を受けて,本研究ではグラフトの最適設計を進めている. ところで, 直径0.5cmの当該グラフト内では秒速2m程度で血液が流れており, 複雑な血流場が発生していることが予想される. そこで, 血液を解析対象としていることからレオロジーを, 複雑な流れ場が駆動されることから流れの安定理論を活用して当該グラフトの形状最適化問題を考察する.