特性曲線有限要素法の実践
九州大学数値解析セミナー
開催期間
2010.11.16(火)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 総合学習プラザ2階 工学部第16講義室
講演者
野津 裕史 (明治大学先端数理科学インスティテュート)
概要
流れ問題の有力な数値解法である特性曲線有限要素法を実践することに
焦点をあて,具体的な手続きやその応用例について述べる.特性曲線法
とは,流体粒子の軌跡を考え,その軌跡に沿って離散化をおこなう,物
理的視点から自然な数値解法である.特性曲線有限要素法は,特性曲線
法と有限要素法を組み合わせた手法である.同法により構成される連立
一次方程式の係数行列は対称となるため,その求解が高速であるという
利点がある.プログラミングの観点では,粒子の上流点を含む要素の探
索という同法特有の作業が必要となる.この作業の手続きを説明する.
そして,特性曲線有限要素法の利点や,いくつかの流れ問題への応用例
を数値計算結果とともに紹介する.