鞍点型問題に対する2重前処理の有効性について
九州大学数値解析セミナー
開催期間
2010.11.2(火)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 総合学習プラザ2階 工学部第16講義室
講演者
橋本 弘治 (中村学園大学)
概要
連立一次方程式の反復法において, その計算コスト(時間)は内積計算等の演算コストに反復回数を乗じたものとなる. この演算コストに関しては問題の次元が大きくなれば分散処理や並列計算等の技術的な努力によりコストを抑えることが出来るが, 反復回数に関しては前処理等の理論的な努力が必要となる. そこで, 鞍点型問題に対する2重前処理法を提案し, 実際的な鞍点型問題に対する問題の次元に依存せずに反復回数が一定となる前処理行列, 固有値解析の結果を紹介する.