Iterative Progressive Numerical Methodを用いた散乱電磁波計算
九州大学数値解析セミナー
開催期間
2010.6.15(火)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 総合学習プラザ1階 工学部第10講義室
講演者
中嶋 徳正 (九州大学 大学院システム情報科学研究院)
概要
講演者は多数の物体による電磁波散乱現象の境界積分方程式解法による数値計算に取り組んでいる.差分法および有限要素法にも共通しているが,計算において多くの時間を費やす部分は離散化により現れる大規模な連立1次方程式の求解であり,その高速化および並列化に多くの研究者が従事している.講演者は多重散乱現象の時間的推移に着目して,複数の小規模な連立1次方程式を繰り返し解くことで元の方程式の解に収束させる方法を提案した.この手法は後にL.Shafaiが提案したIterative Progressive Numerical Method (IPNM)と等価であることが分かった.講演では境界積分方程式解法における定式化およびIPNMとその改良について説明する.