領域分割法を用いた1億自由度の非線形静磁場計算
九州大学数値解析セミナー
開催期間
2010.4.13(火)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
伊都キャンパス 総合学習プラザ1階 工学部第10講義室
講演者
金山寛 (九州大学 大学院工学研究院),杉本振一郎 (東京大学 大学院工学系研究科),荻野正雄 (九州大学 大学院工学研究院)
概要
著者らはインターフェース問題の収束性の改善および計算時間の短縮のために, 反復型領域分割法の部分領域問題でLagrange乗数を考慮し部分領域問題の不定性を取り除くことで部分領域の有限要素計算を直接法で行うことを可能とした. これによりICCG法で部分領域の有限要素計算を解く従来手法に比べてメモリ使用量は約1.9 倍となったが,1割~2割程度のスピードアップを達成した. また部分領域の有限要素計算に直接法を用いることでインターフェース問題の収束性が大幅に改善され, より大規模な問題やより複雑で解きにくい問題への適用可能性を示すとともに, 1億自由度規模の計算を実現した.