材料内の水素拡散の定式化再考
九州大学数値解析セミナー
開催期間
2008.10.14(火)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
箱崎キャンパス 理学部 3号館 3311 号室
講演者
金山 寛 (九大工学研究院), NDONG-MEFANE, Stephane Boris (九大工学府)
概要
来るべき水素利用社会の実現に向けては,いわゆる材料の水素脆化問題を根本的に解決する必要がある.この問題の解決に向けて塑性変形した材料内の水素濃度分布を調べることは基本的に重要となる.これまでSofronis and McMeeking(1989) に基礎を置く定式化をもとに研究を進めてきたが,そこでは Oriani(1970) の平衡状態における仮定が基本的に用いられていた.他方,鉄鋼業界等では,McNabb and Foster(1963)に基づく定式化が基本的に用いられ,そこでは Oriani(1970) の仮定は用いられていない.
今回このあたりの違いを中心に,塑性変形した材料内の水素拡散の定式化を若干の数値例をもとに再考する.