sl_2 型拡大W代数とその表現
数理物理セミナー
開催期間
2013.11.8(金)
16:00 ~ 17:30
16:00 ~ 17:30
場所
九州大学 伊都キャンパス 伊都図書館3F*中セミナー室1*(入口は数理棟3F)
講演者
土屋 昭博 (東京大学 IPMU)
概要
共形場理論は、ヴィラゾロ代数とその拡大よりなるカイラル代数と呼ばれる無限次元代数の表現論に基づいて定義される場の量子論である。その最も基本的な
ものとして、1984年にロシアの3人の物理学者Belavin-Polyakov-Zamolodchikovによるものがある。それにヴィラゾロ代数の極小系列と呼ばれる中心電荷c をもつ表現に基づいている。この10年来、この代数を拡大したsl-2型W代数が物理学者を中心に注目を浴びている。
本講演では、この代数の構成とその既約表現の決定についての講演者の最近の結果について話をする。内容は多岐にわたるが、今回はその構成の位相幾何学部分について話をする。
参考文献:
(1) Akihiro Tsuchiya and Simon Wood, On the extended W-algebra of type
sl_2 at positive rational level, arXiv:1302.6435
(2) 土屋昭博, 2013年秋の数学会特別講演予稿
※ このセミナーはトポロジー金曜セミナーとの合同セミナーです。