分野別セミナー

反応拡散方程式の自由境界問題に対して時間無限大での解の挙動，特に自由境界の漸近速度や 解の漸近形状について考える．この問題は外来種の侵入・拡散現象のモデルとして， Du-Lin(2010)によって提唱された．その後もDu-Matsuzawa-Zhou(2014)等によって解の漸近速度 に関する詳細な結果が得られた．本講演では，異なる境界条件や広いクラスの反応項に対して解の漸近速度の結果を拡張する．特に斉次ディリクレ境界条件の下で解が有限区間で一様に１に収束しない場合における証明の工夫について紹介したい．
本研究は山田義雄教授（早稲田大学）との共同研究である．


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