Bifurcation diagram of shrinking states to the SKT model with large cross-diffusion
関数方程式セミナー
開催期間
2014.10.24(金)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
福岡大学セミナーハウス, 2 階セミナー室 D
講演者
久藤 衡介 (電気通信大学)
概要
生物種の個体群密度を記述する反応拡散系の中には,拡散項に 交差拡散(cross-diffusion)と呼ばれる種間の相互作用を伴うものがあり,Shigesada-Kawasaki-Teramoto(1979)によって提唱された「SKTモデル」 がその代表例である.このモデルの定常問題に関して,Lou-Ni(1999)は交差拡散係数を無限大とした 極限系が2つ存在して,1つの極限系は競合種の棲み分けを,もう1つの極限系は交差拡散効果の弱い種の沈滞を特徴付けることを示している. 本講演では,先行研究に乏しい後者の極限系を考察し,解のアプリオリ評価や分岐図式に関する結果を紹介する. さらに,その結果から予想される「2つの極限系の解構造の関連性」に言及する.