ある自由境界値問題の解の$L^1$非有界性
関数方程式セミナー
開催期間
2010.1.15(金)
15:30 ~ 17:00
15:30 ~ 17:00
場所
福岡大学・セミナーハウス・2階セミナー室D
講演者
幡谷 泰史 (山口大学・理)
概要
滑らかな解の時間無限大での収束が遅いことが理由で,流体力学の形式的な計算が必ずしも正当化できないことがある.本講演では,非圧縮粘性流体が自由表面を伴なう,ある無限に広い領域を占める際に,解が$L^1_{x,t}$に属さない事を示す.線形解析のうち,Slow modeの解析はBeale-Nishida('85)の結果を援用できる.残りの部分は,レゾルベントを書き下し$L^1$上の擬微分作用素と見て評価をする.