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濱地 敏弘 名誉教授、脇本 實 名誉教授が令和6年度春の叙勲で瑞宝中綬章を受章

数理学研究院 広報

濱地 敏弘 (はまち としひろ)名誉教授、脇本 實 (わきもと みのる)名誉教授が令和6年度春の叙勲で瑞宝中綬章を受章しました。

濱地敏弘名誉教授はエルゴード理論と作用素環にまたがる領域において優れた業績を収め、特にエルゴード的可測力学系の軌道同値関係研究の第一人者として我が国のこの分野の発展に多大な貢献をしました。最近でも、位相マルコフシステムを超えた記号力学系の共同研究を独日で行っています。また評議員をはじめ学内の多くの委員を務めるとともに、数理学研究科の設立にも携わり、本学の数理学研究と教育の充実に大きく貢献しました。

脇本實名誉教授はリー群およびリー代数の表現論の分野で優れた業績を収め、特に無限次元リー代数の表現論では、世界の第一人者とし多大な貢献をしました。現在、脇本表現と呼ばれているアファイン・リー代数の表現は「カッツ-カジュダン予想」の解決において重要な役割を果たし、また、「フレンケル-カッツ-脇本予想」や「カッツ-ロアン-脇本予想」の提唱者として国際的に著名な数学者の一人です。1988年のICMで招待講演も行っています。また、KJMの編集委員として本学の研究活動の発展に多大な貢献をされました。

詳しくは内閣府令和6年春の叙勲受賞者名簿
https://www8.cao.go.jp/shokun/hatsurei/r06haru/meibo_jokun.html
をご覧ください。