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2023年度日本数学会建部賢弘賞において角田 謙吉准教授が特別賞、松坂 俊輝助教、村山 拓也助教が奨励賞を受賞

受験生 在学生 数理学研究院

角田謙吉准教授が日本数学会建部賢弘特別賞、松坂俊輝助教、村山拓也助教が日本数学会賞建部賢弘奨励賞を受賞しました

https://www.mathsoc.jp/publicity/takebe2023.html

日本数学会賞建部賢弘特別賞

角田 謙吉(九州大学大学院数理学研究院 准教授)
業績題目:格子気体の流体力学極限および大偏差原理の研究
英文題目:Hydrodynamic limit and large deviation principle for lattice-gas
受賞者からのコメント:
この度は名誉ある賞を頂くことになり大変光栄でございます。この場を借りて普段よりお世話になっている数理・IMIの教職員の皆様に感謝を申し上げます。頂いた賞に恥じぬよう,今後とも研究に邁進いたします。学部生の時は初めて出会う数学(位相幾何学,ガロア理論等々)を学ぶ度数学的成長を実感しましたが,最近は研究上で以前は出来なかったことが出来るようになったときに自身の成長を感じております。数学を学んでいくうちに色々な成長を感じられることと思います。学生の皆さんには地道な努力を続けることにより,九大数理で成長することを教員として期待しています。

日本数学会賞建部賢弘奨励賞

松坂 俊輝(九州大学大学院数理学研究院 助教)
業績題目:調和マース形式、モックモジュラー形式に関連する数論の研究
英文題目:Study on the arithmetic of harmonic Maass forms and mock modular forms
受賞者からのコメント:
このたび,栄誉ある賞を受賞し,大変光栄に思います.生まれ故郷の五島を離れて過ごした12年間を振り返ると,九州大学での学生生活を通じて非常に多くのことを学びました.また,金子昌信先生をはじめとする尊敬する先生方から熱心にご指導いただき,ようやく研究者として一人で歩けるようになったと感じております.この賞は,九州大学という素晴らしい環境に恵まれた結果だと確信しております.これまで支えてくださった家族,友人,同僚,先生方への感謝の気持ちを忘れず,今後も新たな挑戦に向かって精進していきたいと思いますので,引き続きどうぞよろしくお願いします.

村山 拓也(九州大学大学院数理学研究院 助教)
業績題目:小松・レヴナー発展の研究
英文題目:Study of Komatu-Loewner evolutions
受賞者からのコメント:
この度は,建部賢弘賞奨励賞に選んでいただき誠に光栄に存じます.まずは,学生時代の指導教員である日野正訓先生をはじめ,関係者の皆様に深く感謝申し上げます.業績題目にいう(小松・)レヴナー発展は,確率論,函数論,数理物理に跨る広い話題です.私は一つ一つの物事をゆっくり理解する性格なので,いつも未熟さを痛感しておりますが,今回の受賞を機に,さらに研究を深化させるべく励んでまいります.